森川ジョージ著『はじめの一歩』(講談社)
主人公一歩に試合で敗れ、引退を決意する小島。
しかし、同期の青木に、
「お前は安っぽい努力しかしてないから簡単に諦められるんだ。これからもそうやって誤魔化して生きていけばいい」
と言われたことに憤慨し、
「プロの世界は選ばれた人間だけが上にいけるんだ、何も持ってない人間がいつまでも続けていたらぶっ壊れるだけだ。才能無えからよ、どこかでさっぱりあきらめるしかねえんだよっ!」
と返した小島に青木が言った言葉。
「コツコツ積み上げてきたからしがみつくんだよ。積んで積んで、ようやく登ってきたのに簡単に下りられるワケねえだろっ。才能無えヤツがあきらめ良くて、何が残るってんだよ」
正に。